修羅道としての楽天

/9 修羅道としての楽天(不慮の事故)

前日6日、試合前の巨人のフリー打撃中にライナー性の打球が三塁側スタンドの11歳の小学生の右側頭部に直撃。頭がい骨骨折の大けがを負った。手術を受けた少年は意識を回復し、術後の経過を見守っている状態だが、事態を重視した球団側はこの日、急きょ、200個の赤いヘルメットを東京から取り寄せ、フィールドシート席の観客に無料貸し出しを行った。(日刊スポーツ)

 

 これから、楽天に象徴される三木谷氏を修羅道という観点から考えていきたいが、六本木ヒルズの児童死亡事故の記憶も消えぬ内にこの事故である。不慮の事故とはいえ、見やすくすれば事故の可能性は高まる、予想されたことである。ここが、「スピード、スピード、スピード」を掲げる楽天の問題点であると思う。慎重に物事を運ぶことが出来ない、JR脱線事故に見るように、不慮の事故がおきる可能性を経営者たちが低く見ていたことと同じだ。

 楽天は三木谷氏の会社である、安易に物事を判断し、事故の可能性を軽く見ているのではないか。ここが、このHPが考えて行きたいところだ。会社経営でも、快進撃が何時までも続くものではない、いつかは壁に打ち当たるものだ、それが何時かは乱数ではあるが、運命からは逃れられない。事故は偶然に見えるが必然でもある。カラー変更問題でも、大多数を赤に出来ても、全部は出来ない。神を恐れる心が必要だろう。

/10 修羅道としての楽天U(資質・能力をめぐっての淘汰の戦い)

およそ 「文化」 と呼ばれるには、その中に、「父性」 の要素と 「母性」の要素とが、なければならない。「正しい淘汰の要素」と、「正しい包み育ての要素」 とが、なければならない。  武士達は結果的に、この日本を一つの 「イエ」 と見て、この「イエ」 の中での 「父性」 を競い合い、「父性」 としての資質・能力をめぐって、「淘汰」 の戦いを、繰り広げたわけです。闘いの中に天の理にかなう 「道」 を探し求めた結果、結果的にそういう意義を兼ね備えた性質の生存闘争になったのです。

  武士達が日本という 「イエ」 の中で行う 「内戦」 は、民族の滅ぼしあいのような性質のものではなくて、民族内の「父性」 の交代を、意味するものでしかなかった。そしてその交代は常に、民族社会の進歩・改善につながった。ということです。これが、日本の武士達が修羅の苦しみの中で進化を重ね、到りついた「文化」 でした。そして江戸期の前半に、この国の 「武の文化」 はそれまでの最高の成熟レベルを経験した。というか、

戦国時代以降の武士社会の営みにおいて、日本人のこのような 「イエ」ビジョンは、それ迄で最も進化した形態を経験した。(日本を甦らせる心理学、むもん塾)

 

 今日の産経新聞で「私が球団経営やチーム方針に口を挟みすぎるという批判があるが、何が悪いのか判らない。」とのコメントがあった。上記の「父性としての資質・能力をめぐっての淘汰の戦い」に注目するならば、指揮官としての資質に欠けるといえるだろう。戦争は、二正面、三正面、24時間、外交戦略もある、一人で全てを判断できない、部下を信じて任せるのも指揮官の器量と言える。三木谷氏はオーナーだから、最終決断をするのが仕事で、コーチの任免などをするべきではない。こんなことをすると、現場がやる気をなくす。

 また、楽天の参入によって二リーグ「6チーム」制が保てたのに、他チームが余剰戦力を供出してくれないとのことだが、ホリエモンだったら、こんな嘆き節は言わないだろうな。男は男らしく、武士は食はねど高楊枝だ。

/11 修羅道としての楽天V(父子相克)

 このHPを作ったのは、カラー変更問題での混乱の中、三木谷氏を見て、何故、弱いものいじめをするのであろうかという疑問であった。昨日の記事で「何が悪いのか判らない」と言う言葉を噛み締めて、一つの結論に達した。父親を乗り越えられないから、その怒りを他にぶつけるのであろう。三木谷氏も悩んでいるようだから、それなりに、告白している。見ていこう。

 父親の良一氏は、スパルタ教育を行った。「12/-3 假面の告白U(三木谷研究)」でアメリカでの小学校編入体験、次に、「12/12-2 假面の告白W(三木谷研究)」では岡山白陵中学での「ストレスのせいで成長も止まってしまった」という体験、すくしやりすぎではなかったか。

 注目すべきは、「1/21 “楽天的”の意味W(気合が足りんのじゃあ!)」の記事で、「ところが親父はぼくを医者か歯医者にしたかった。これから老人が増えて、歯医者は食いっぱぐれがないという、経済学者の見通しで。それでまた親父ハメられて、最後の大会で優勝できなかったら、大学へ行けと約束させられた。案の定、ぼくはその大会でハリキリすぎてか足がつって、優勝できなかった。親父の思うツボですよ。」と告白している。
 父親に精神的に支配されているということを認めているのではないか。そして、「結局、一橋を受けたけど最初の年は落ちました。『気合が足りんのじゃあ!』と親父にどつかれちゃった」そうだ、普通ならここで壮絶な親子喧嘩があるところだが、精神的に支配されているのであるならば、反抗しないというのも有り得るだろう。怒りは深く静かにはけ口を探すことになるのだろう。迷惑を受ける身になって欲しいものだ。

 /13-2 修羅道としての楽天W(神戸空港問題)                             

 そして、矢田市政を、公明正大、公正、正々堂々と且鋭く糾弾し、選挙公約と実際の活動との乖離、ムダを指摘するとともに、正義、己の私欲でなく、真の公の利益、市民の幸福を全ての前に置く私たちの政策を突きつけようではありませんか。

(神戸再生フォーラム準備会での挨拶『敵を知り、己を知れば、百戦危ふからず』、2003年12月14日)

 

 三木谷良一氏が空港反対の運動をされているのは有名だが、上記の挨拶をされたのが、ヴィッセル神戸の民事再生法申請の前日である。そしてカラー変更が三月九日に新聞報道された。神戸再生フォ−ラム発足総会が2004年4月3日に神戸市産業振興センターで行われ、特別報告 「アピール!ヴィッセル神戸再生」 (三木谷良一氏)が行われている。

 会社説明会(カラー変更問題)で三木谷氏が空港問題について神戸市政を批判したのを考え合わせれば、良一氏と意見が一致しているのであろう。ヴィッセル神戸を神戸市政に対するアンチテーゼと位置づけるならば、「夢を語ろう」の神戸市政批判はうなずける。

 今年も神戸祭りがやってきた、ヴィッセル神戸が参加しない理由が分かってきたな。何事も、一つずつ、組み立てていけば、おぼろげながら、見えてくるものがある。亡霊かもしれないが。

/15 修羅道としての楽天X(父子鷹)

 「どれだけ中小が痛み、地元経済が疲弊しているか。経済界の幹部は認識できているのか」。そんな声も上がる中で、木村の決起集会が開かれた。

 十六日。壇上の木村の傍らに、県中小企業団体中央会会長の在田一雄と、神戸大名誉教授の三木谷良一が並んだ。八百九十の中小企業関連組合を擁する団体のトップと、金融論の大家。三木谷はベンチャーの雄として知られるインターネットショッピング「楽天」の社長の実父でもあった。

 「机上ではなく、実体経済を踏まえた政策と運営が求められている」と在田が言えば、三木谷は「神戸財界は体質が古すぎる」。市政に対する批判はまた、経済界への苦言にも取れた。(神戸新聞、示せるか経済再生の道筋、2001/09/24

 

 ベストファーザー・ブック2004(平成1664日発行)に、「オンラインショッピングモール「楽天」社長・三木谷浩史の父 三木谷良一」という記事があり、当誌は、「日本国中のお父さんや家族の方々に『父親』の存在を改めて認識させ、父の日の本来の意味を確認し、啓蒙することを目的としてい」るらしい。三木谷氏は良一氏の自慢の息子なのであろう。

 神戸市長選挙の争点の一つに「神戸空港問題」があった。矢田氏の当選によって神戸空港は開港に向けて前進していった。空港問題は裁判でも係争中であり、「神戸再生フォーラム」も活動中であろう。

 神戸空港反対派の親子に「ヴィッセル神戸」を売り渡すということは、軋轢を生むことではないのだろうか。カラー変更問題が三木谷氏の言われるように、象徴的な意味があることを、俺は納得した。

 矢田市長も変なことをしたものだ。政敵に「宣伝道具」を与えたのだから。市民球団だから、政治活動など出来ないと踏んだのであろうが、迷惑はサポ、ファンに掛った。

 このHPによってヴィッセル神戸の有為転変を考えてきた、これからも、三木谷氏の言動に注目していきたい。事実の積み重ねによって、正義は明らかになるだろう。

/16 修羅道としての楽天Y(譲渡価格480万円の謎解ける)

〔 記者 〕 三木谷委員は、このペーパーについて説明をされて、神戸空港はつくるべきじゃないということはおっしゃっていたんでしょうか。

〔 西室部会長 〕 つくるべきではないと、具体的に発言したかという意味ではノーです。しかし、この資料は、こんなとんでもないもの、どうするんだよという資料であることも事実ですから、多分、間接的には、このプロジェクトは国民の総利益の立場からいったら許すべき事業ではないのではなかろうかと、こういうことをアピールしたかったというふうに想像しています。(財政制度等審議会・財政制度分科会、第4回歳出合理化部会及び財政構造改革部会合同部会、西室部会長記者会見の模様、平成131015日)

 

 前回市長選挙において、「楽天」社長三木谷浩史氏は、木村氏を応援、政府関係の委員会に於いて、神戸空港の不採算性、不当性を訴えるロビー活動を行ってくれたことは、ご承知のとおりです。

 神戸市は、本来やってはいけない企業の肩代わりで背負い込んだヴィッセル神戸により、多額の損失を発生し、このたび、三木谷氏個人の会社である「クリムゾングループ」に売却されました。

 神戸市には、まだまだやってはいけない事業が潜在しています。一方で、市民のためにやらなければならない事業は行政改革の名の下で、縮小・廃止が推し進められています。(神戸再生フォ−ラム、ヴィッセル神戸問題をどう捉えるか、高田 富三、2004年3月3日)

 

 まず、問題点を挙げよう。

一.神戸市は、ヴィッセル神戸を譲渡価格480万円で売り11億六千五百万円の損失(精算金)であった。

二.三木谷氏は前回市長選挙で木村氏を応援した。

三.国政において、神戸空港反対の活動をした人に神戸市の財産を売ったこと。(入札とはいえ、初めから一社しか参加できなかった)

/20 修羅道としての楽天Z(スピードの呪縛)

「12・22 假面の告白\(起業家精神)」で「ハーバード大で摑んだ事々は、三木谷の後半生を大きく左右した」と指摘されている。三木谷氏は「アメリカの経済哲学は、起業家精神(アントレプレナーシップ)と言い換えてもいい」と語った。今日注目したいのは「スピード、スピード、スピード」を何処で聞いたかである。

 「スピード、スピード、スピード」、なにか懐かしい響きがする、思い起こせばフランス人の先生が「勉強、勉強、勉強」とフランス語で言っていたのを思い出した。最初は低く、最後は高く言うのだね。こういうと、精神が高揚するわけだ。サッカーでも円陣を組んで「勝つ、勝つ、勝つ」とやってるよ。

 まず、第一の可能性、父親に聞いた。高三の子供を殴るスパルタンだから大いに有り得る。第二の可能性、スパルタ教育の中学で聞いた、英語の勉強で“speedspeedspeed”とやられた。第三の可能性、アメリカで聞いた、「アントレプレナーシップ」の講座で叩き込まれた。多分、アメリカではないかと思うが、どこかで聞いたわけだ。

 スピードが大事だと言うのは帝国陸軍の作戦要務令第一に「迅速」にという言葉が入れられているように極めて当たり前のことだ。だが、その前提として、三木谷良一氏の好きな言葉「敵を知り、己を知らば、百戦すると言えど危うからず」がある。私が、三木谷氏の危うさは、この前提を無視してスピードの「三乗」を最初に持って来ていることだ。

 ヒットラーの電撃作戦を見る如く、迅速に攻め込んでも補給戦が付いていけない。人間、大局観が大事だ、三木谷氏、イルハン、エムボマでの判断ミス、微妙に揺れ動く心がある。

 kレオン監督からも、検討していこう。

 

 

 去年、神戸商工会議所で三木谷氏の講演が行われた。神戸商工会議所といえば三木谷良一氏の嫌う神戸財界のことではないか。神戸空港を推進する主体の一つである。ここで、三木谷氏が講演を打つということは、三木谷氏が神戸市の施策にある程度理解を示したと言うアナウンス効果がある。

 何が読み取れるかというと、ヴィッセル神戸買収により三木谷氏の神戸市に対する態度が変わったということだ。三木谷氏も神戸財界に知り合いも多いことだろうから、いろんな話し合いが行われたのであろう。

 三木谷氏は「二度、お断りしました」と発言されたみたいだが、ほとんど全試合に来られるのだから、いやいやではないはずだ。結論として、いろんな話し合いの中で、神戸空港反対の三木谷氏にヴィッセル神戸を譲渡する話がまとまったと考えられる。

 今年は、市長選挙らしい。高田富三氏も三木谷氏に期待しているようだから、初志貫徹、神戸空港反対の論陣を張っていただきたい。そうであれば、上記の話し合いなどなかったということの証明になる。もし、沈黙を守るようであれば、疑いは深くなる。今年の選挙が注目される。

/23-2 修羅道としての楽天[(高速回転経営)

1997年、本城氏は25歳のとき、現楽天()社長の三木谷浩史氏とともに、1997年にオンラインショッピングモール「楽天市場」を開始。カタログをホームページにしただけのサイトが多い中で、パソコンの基礎知識と電子メールの使い方が分かっていれば、簡単にショップページが開設でき、受注管理や顧客管理、電子メールの一斉同報までを網羅する独自のシステム(RMS=楽天マーチャントサーバー)を開発しました。

 13店舗から出発した楽天でしたが、現在は店舗数7300、商品数82万点、「myRakuten会員」約70万人、月間のページビュー23000万という、巨大なオンラインショッピングモールに成長、昨年株式を店頭公開しました。

創業時の仮説

 「96年秋から創業までに三木谷氏と話すなかで、1)インターネットはもっと簡単・便利になる、2)インターネットは爆発的に普及する、3)日本人はインターネットで買い物もするようになる、4)インターネットで流通がかわる、の4つの仮説をたてました。

 そのうちの3)、買い物をするには、魅力的なサイト作りは欠かせない、そこに可能性を見出し、『楽天市場』をオープンしたのです。いまでも仮説→実行→検証するという経営スタイルをとり、このサイクルを高速回転で続けていくことが、楽天をさらなる高い次元に導くことになると思います」と本城氏。

高速回転

 98年にオークションサービスの開発をかわきりに、出店者向けの「楽天大学」、共同購入、携帯電話でのコマースの展開、出店者間でのBtoBを促進する「楽天ビジネス」、ユーザーニーズを反映するため、カテゴリーで分けて新規開設された「楽天ブックス」「楽天トラベル」「楽天ゴルフ」。また、ポータルサイト「インフォシーク」の買収で、「メディア」「マーケットプレイス」「サービスプロバイダー」の三つを総合的に進めるトライアングル戦略を確立しました。

 「高速回転」を続ける楽天は、この1年間の日経4紙に600を超える記事で紹介されており、その急激な展開が社会的にも注目されていることが分かります。

成長意欲の高い人材

 楽天本社では、200名を超える社員が働いています。平均年齢29歳、「ちょうどぼくが平均年齢です」と本城氏。

 「ストックオプション(自社株購入制度)を採り入れ、会社の成長と個人の成長のベクトルをあわせています。社内の階層はフラットに近く、役割として『部長』や『リーダー』がいるだけ。目標達成についてはシビアに検証し、常に人事異動を行います。新規事業展開をやるときは、その戦略はもちろんありますが、やはり『だれがやるか』、人の問題が何より重要視されます。当社の場合は成長意欲の高い人材が豊富に必要であり、それが採用の基準にもなっています」(「中小企業家しんぶん」 2001 8 15日号より、仮説→実行→検証の「高速回転経営」、成功のポイントは商売の原点に戻ること、楽天() 副社長 本城愼之介氏(東京))

 

 約四年前の記事を読んで、本城氏のすばらしさがわかった。これから検証していかねばならないのが、このあたりで変心したらしいことだ。

 「仮説→実行→検証」の概念は本城氏のものなんだ。三木谷氏の「スピード」と「成功のコンセプト」は「血みどろ営業」のことであったんだな。本城氏が去ったことにより、楽天は漂流し始めたのであろう。

 これから、修羅道楽天を見つめていこう。

/25 修羅道としての楽天\(売上高でライブドアに抜かれる)

 今日の日経新聞によれば、総合・ポータル部門1-3月期連結業績で三位となり、ライブドアーに抜かれ、サイバーエージェント、GMOに迫られている。市場は拡大しているが、楽天は手数料の値上げで利益を拡大し、ライブドアは薄利多売路線であることに注目したい。スピードの時代だから、成熟産業になるのもここ1−2年であろう。当然のことながら、消耗戦になる。ライブドアには金が有る、楽天は息切れみたいな気配だ。「詰んでいる」のではないか。

 孫正義も、ホリエモンも、「金持ちになりたい」で一本筋が通っている。三木谷氏は、「後悔するのが嫌」だから「起業」した。修羅道の中でも、金の苦労と心の苦労とを考量するならば、金の苦労の修羅力のほうが強いと言える。これからは、後退していくのではないか。

 /27 修羅道としての楽天](ケータイでのカード決済はまだまだ発展途上)

ケータイで利用することが多い決済方法(複数回答形式)としては、「銀行振込」が最も多く43.6%、僅差で「ネットバンキング」(40.0%)が続いています。PCでは「カード決済」が半数を超え、次いで「銀行振込」「郵便振替」が30%台で続いています。PCではクレジットカードが日常的に利用される環境にあるが、ケータイでは操作や画面の制約、セキュリティの面で、カード決済はまだまだ発展途上にあるといえるでしょう。(ケータイからの商品購入率はまだ1割弱、人気は「チケット、金券」.bizmarketing.

 

 携帯での決済は「ネットバンキング」に移るのではないか。株価の低迷は、株主が、三木谷氏の経営手腕に不安感を持ち出したからではないのか。

/30 修羅道としての楽天Ⅺ(利益の追求と社会的貢献)

「どんな事業を行うことになっても
  社会的な意義のある仕事をする
  社会に意義ある会社でなければなりません。
  それができれば、利益もNo.1のポジションも
  後から自然についてくるものです。
  企業は利益を追求する存在ですが
  それだけではいずれ社会から見放されてしまいます。
  前提となるのが社会に貢献できる事業を行うことで
  利益はあくまで結果であるべきなのです。」(株式投資/不動産投資の¥塾、YUSEN社長宇野康秀)

 

 簡単に言えば、それしかないが、「カラー変更」したり、「弁当持ち込み禁止」をする経営者が、「いずれ社会から見放されてしま」うことは自明であり、「社会に貢献できる事業」をするつもりであれば、「戦闘服」などという言葉も無かっただろう。

 宇野さんのお父さんも立志伝中の人物で、父の背中を見て育ったのであろう、「有線」「カラオケ」は関西発のメディアだな、スナックのママが「有線」の社長の話をしていたのを思い出した。三木谷氏の育った環境は、商売人の世界とは無縁だったのだろうが、人の言葉を聞かないと言う面があるようだ。「ギャオ」と「Show Time」、宇野さんとはうまく入っていないのではないか。

/-2 修羅道としての楽天12(三木谷が、結婚しないでくれと泣く)

 晴子は楽天創業後も広報や管理部門をサポートし副社長になっている。いわば糟糠の妻というわけだ。しかしそのころ、夫婦の間にはトラブルが生じていた。経済誌やIT雑誌、ベンチャー関係に詳しいライターなど周辺を取材して耳にしたのが、99年秋に入社した社員との恋仲だ。彼が深くのめりこんでしまったという。その愛人をよく知るマスコミ関係の女性は証言する。「『三木谷が、結婚しないでくれと泣く』とか、『奥さんがしつこく嫌がらせの無言電話をしてきて困っちゃう』なんて愚痴ともノロケともつかないことを、直接本人から聞かされました。社内でも知らない人はいなかったようですよ」

 傍にいる女性に手を出し、それが公然になってしまうとは三木谷も脇が甘い。晴子が激怒するのも当然だ。しかし堀江がタレントを恋人にし、サイバーエージェントの藤田晋が芸能人を妻にするのに比べると、どこか垢抜けなくて、親近感がわいてくる。野暮な服装もそうだが、三木谷は、仕事以外のことにあまり目配りが利かないたいぷといえよう。

 件の愛人は入社からわずか数ヶ月後に会社を去り、00年春にはマアケッティング会社を興して入る。前述した女性は続けた。

「晴子さんが、01年2月で副社長を辞任したのは、浮気が原因と言う説も巷間を賑せました」

 確かに晴子の退任は憶測を呼んだ。01年の夏先から、週刊誌に「億万長者に『離婚』の危機も」「社長夫人降板のナゼだ」と言う見出しが躍っている。「奥さんが事業に手を出したのも、起業家気取りの元愛人への対抗心からかもしれません」(月刊現代、書かれざる「虚と実」の原風景)

 

 「假面の告白」で三木谷氏の女性問題を考えたが、もう少し掘り下げてみるべきだろう。彼が、この事件により変わった、こう考えるのが順当であろうから。

 三木谷氏は、安易に判断する傾向がある、結婚に関してもその傾向が見られないか。多くの縁談を断るために、職場の同僚と結婚したのではないか。そして、意中の人が現れても、最終的には「父親」の指示に従ったのではないか。心の中の「鬱屈」を晴らすために「野球」「サッカー」があり、「カラー変更」であったのではないか。

 三木谷氏の判断が、微妙に揺れるのは、女性の影があるからなのだろうか。

/5 修羅道としての楽天13(04年3月3日に長男が誕生)

 もっとも不仲報道はあったが、晴子は楽天の役員を辞任した後も、依然として15万株以上を保有する同社第三位の大株主だ。筆頭の三木谷と合わせれば38万株を越す。加えて、三木谷夫婦には04年3月3日に長男が誕生した。(月刊現代、書かれざる「虚と実」の原風景)

 

 99年から00年に架けての離婚騒動は不発に終わった、ホリエモンのように株を買い取るなど不可能だったのだし、15万株を野に放つなど恐ろしくて出来もしない。「ミスターホワイトボード」、優柔不断ということであろうか。そして、04年ひな祭りの日に長男誕生、妻の勝利宣言といえる。エールの交換として、「子沢山宣言」が出た模様である。

 男も女も「好み」と言うものがある、三木谷氏は「才色兼備」且つ行動力のある女性が「好み」のようだ。俺の推察では「震災で死んだおばさん」がそうだったと思う。妄想ではあるが、「カルメン」の赤いバラを口にくわえ、男を決闘に誘う魔性を持つ黒い瞳だ、ああ、また白黒赤となってしまう。

 修羅道は、厳しく、はかなく、美しいな。

/9 修羅道としての楽天14(創業メンバーは運命共同体)

船橋-

型と定石がありますよね。そのほかに印象に残るものはありますか。

-三木谷-

「エージェントコスト」についての授業が印象に残っています。経営者と従業員、それから株主の、それぞれの期待や思惑の差をエージェントコストというんです。企業経営の極意は、立場によって相反する利害をいかに同じ方向に向けるかという内容でした。

-船橋-

株主がプリンシパル(依頼人)、他のステークホルダーがエージェント(代理人)ですね。経営者は依頼人からの受託者責任を負う。これはコーポレートガバナンス(企業統治)の善しあしと深くかかわる問題ですね。日本ではマネジメントはあっても、「会社一家」でガバナンスが確立していませんからね。楽天は米国流の「契約」という意識が強いわけですね。

-三木谷-

まだそこまでいってません。とくに創業メンバーは運命共同体です。ただ、後から参加してくるメンバーには、きちんと契約意識を植えつけないと永続的な組織になれない。楽天も株式公開していきますから。(船橋洋一の世界ブリーフィング、三木谷浩史VS船橋洋一)

 

  高畑龍一氏も創業メンバーだが、現在はレゾナンスに居られるみたいだ。三木谷晴子氏も、経理、事務、電話営業等で支えた。運命共同体はどうなったのであろうか。本城氏も辞めた今となっては、ワンマン体制ではないのだろうか。

 テニス部の後輩の「とにかく自己主張が強く、力任せで、猛獣みたいな人だった」(書かれざる「虚と実」の原風景)と言う証言を味わってみると、なるほどとなる。

 「エージェントコスト」を話題にされているが、難解な言葉が好きなようだ。本城氏にも「パラダイムシフト」という言葉をつかっている。ヴィッセル神戸のファン、サポには「ベンチャー精神」であった。「自己主張が強」いから「カラー変更」だったのだろうか。「三木谷氏の深層意識と言葉」が検討課題となった。資料と共に、考えていきたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

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